デジタル人材育成学会(会長 角田仁)は選考委員会による厳正な審査の結果、第2回デジタル人材育成大賞を「tsukurun(群馬県)」と「技育プロジェクトの推進(株式会社サポーターズ)」の2つの取り組みに対して、また本年から新設されたデジタル人材育成大賞IPA特別賞を「オール東京でのデジタル人材育成(一般財団法人GovTech東京)」に授与することを決定しました。
取り組み名称および受賞団体
以下の2つの取り組みに対してデジタル人材育成大賞を授与する。
「tsukurun(群馬県)」
「技育プロジェクトの推進(株式会社サポーターズ)」
以下の取り組みに対してデジタル人材育成育成大賞IPA特別賞を授与する。
「オール東京でのデジタル人材育成(一般財団法人GovTech東京)」
選考理由
「tsukurun(群馬県)」
群馬県ではデジタルクリエイティブ人材(DC人材)の育成に注力しており、その取り組みの一つがtsukurun(ツクルン)である。群馬県は前橋駅前などにtsukurunと呼ばれるDC人材育成のための場(拠点)を提供しており、小中学生を中心に1000名以上が会員登録している。tsukurunには学校の放課後や土日に多くの若者たちが集まり、デジタルアート作品やゲーム制作など最先端のデジタル技術を楽しみながら学んでいる。本取り組みは独創的かつ地域戦略として優れており、本学会として高く評価したい。
「技育プロジェクトの推進(株式会社サポーターズ)」
株式会社サポーターズでは「技育プロジェクト」と称して、全国の大学生向けにエンジニア育成プログラムを展開している。国内最大級のカンファレスをはじめ、知識教育、プログラミング教育、ハッカソンなど多彩なイベントを開催しており、年間数百回に及ぶイベントで毎年数千人の学生を動員している。学生はすべて無料で参加できることもあり、学生間の口コミにより急激に拡大している。本件は社会課題解決型のプロジェクトとして顕著な成功例であり、本学会として高く評価したい。
「オール東京でのデジタル人材育成 (一般財団法人GovTech東京)」
一般財団法人GovTech東京では、東京都と協働で62区市町村(基礎自治体)のハブとなり、デジタル人材育成を推進している。具体的には、各自治体が自走できるための伴走支援や技術知識・仕様理解のための勉強会の開催、区市町村を交えた会議体を設置しての方針や数値目標、人材像の検討など、様々な施策を実施している。これらはまさに「オール東京」と呼べるものであり、広域自治体(都道府県)のデジタル人材育成のあるべき姿として高く評価したい。今後も「広域自治体として何ができるか?」を常に模索して施策を実施し、他の範となることに期待している。
今後の予定
受賞者による記念セミナーを2月25日(火)に開催予定です。本学会HPならびにPR TIMESにてご案内致します。
〇デジタル人材育成大賞とは
デジタル人材育成に携わる人々の意欲の向上と、さらなる活性化を目的として、デジタル人材育成の分野に貢献した企業等を表彰するため、2023年11月にデジタル人材育成大賞を創設しました。デジタル人材育成の分野で特に顕著な活動を実施した企業、自治体、団体および個人を表彰します。
デジタル人材育成大賞の背景・想いは以下サイトをご覧ください。
【本件に関するお問い合わせ先】
デジタル人材育成学会 広報担当 (info@ddhr.jp)まで